私のおススメコンテンツその②「十三機兵防衛圏」
みなさんこんにちは、Tzと申します。
何とかモチベが続いたのでおすすめコンテンツ第二回を書こうと思います。二回目でいきなり漫画では無くなっていますがご了承ください。
さて、今回私が紹介するのはPS4で発売中のゲーム「十三機兵防衛圏」です。
↓公式のPV。多少序盤のネタバレを含んでいるので視聴は自己責任でお願いいたします。
このゲーム、ちょっと突っ込んだことを書くとすぐネタバレにぶち当たりそうなので本当にざっくりと内容を紹介すると、
「様々な事情を抱えて集まった13人の主人公たちが、機兵というロボットに乗って攻め寄せてくる怪獣から世界を守る」
というゲームです。13人の主人公たちの視点を自由に切り替えながら真相を解き明かすADVパート「追想編」と実際に機兵を操作して怪獣と戦うSLGパート「崩壊編」を交互にクリアしながらストーリーを進めていくことになります(実際にはこの二つに加え、判明した情報や一度見たイベントを閲覧できるアーカイブ「究明編」もあります)。
本作の魅力は何といっても「追想編」のクオリティの高さでしょう。前述した通り、本作は13人のキャラクターたちの視点を自由に切り替えてそれぞれのストーリーを進めながら全体の真相に迫っていくという構成になっているのですが、この「最初は点と点だった各キャラのストーリーが徐々に繋がりだし、最終的に一本の大きな物語になる」というプロセスが非常に巧妙なのです。各キャラクターは立場も、目的も、与えられた情報もてんでバラバラです。その上これらの物語は時系列上では並行して発生しているものもあれば、他のキャラクターのストーリーの完結後に発生しているものもあります(SIRENというゲームをプレイしたことがある方はそれのタイムラインを想像していただくとイメージしやすいと思います)。それらがプレイヤーには同時に与えられるため、始めは理解が追い付かず困惑することも多々あるかもしれません。しかし全体を進めることで、あるストーリーでは謎だった箇所が別のストーリーで補完され、最終的に一本の完成された物語として組み上がっていきます。その様はまさに圧巻の一言です。
ストーリーそのもののクオリティも非常に高く、13個にストーリーを分割してパズル形式で組み上げさせるなんて構成にしただけあって次から次へと謎が飛び出してきます。一つ一つの謎自体も一筋縄ではいかないものばかりで、こちらがある程度予想がついてきたかなと思ったタイミングで予想とは食い違う新たな情報が開示されてまた考え直し、なんてこともしょっちゅうです。しかしその分、全ての謎が繋がり一連の事実として理解できた時の快感は凄まじいものがあります。
十三機兵防衛圏、凄くざっくり言うならおふざけを0にしたヘボット!
— Tz (@32TG3) 2021年5月3日
↑これは半分冗談ですが方向性としてはそこまで外れてはいないんじゃないかと思います。
「追想編」のクオリティに対して「崩壊編」はやや簡素な部分は否めません。しかし、だからと言ってつまらないということは決してありません。押し寄せてくる圧倒的な物量の怪獣をスキルや機体を工夫して組み合わせて迎え撃ち、うまく作戦がハマった時の爽快感は中々のものです。また「崩壊編」はストーリーの時系列上で「追想編」も含めて最後尾に位置しているため、序盤はキャラクターたちの意味深な掛け合いに物語を先へ進めるモチベーションが掻き立てられ、ストーリーにおける「崩壊編」の意味が明かされる後半はその重さに手に汗を握りながらプレイすることになるでしょう。「崩壊編」まで含めて、一つの物語として完成するのです。
本作品はPS4独占タイトルであることがネックなのか、そのクオリティの割に観測範囲内ではあまり遊ばれていないように感じます。本当に名作なので機会があれば是非手に取ってプレイしてみて下さい。
それでは今回はこの辺で、また機会があればお会いしましょう。